- A
- 「こないだなー、警察へ行ってきた」
- 俺
- 「マジすか!?どうでした?」
- A
- 「最初なー、地域課に回されてな、『これはヤバイッ!』って思ったんよ。ほなって地域課やゆうたらな、落し物とか自転車ぱくられたとかほんなん扱いよるとこぞ」
- 俺
- 「そりゃヤバイっすねwww」
- A
- 「こっちは刑事事件にしたいのにやなー、ほなけん変えてもうてな、刑事課に行ったんよ」
- 俺
- 「ちゃんと受理してくれましたか?」
- A
- 「いけた。戻ってきた内容証明も見せてな。話聞いてもろた。これで一応刑事事件になったわ。ほなけどどうせちゃんと捜査やしてくれへんだろなぁ」
- 俺
- 「そうなんすか?一応やってくれるんじゃないんですか?」
- A
- 「ほなって警察が言うにはな、『北海道ですか!?(苦笑) 北海道まで行くんはちょっと・・・(ごにょごにょ)』っていう感じぞ」
- 俺
- 「頼りないですねぇ」
- A
- 「しかもなwwわしジャパンネット銀行って言よんのにもかかわらずな、ほの刑事、
ジャパネット銀行
って調書に書っきょんぞ。ビックリしたわだ」
- 俺
- 「ジャパネット銀行ってwww絶対その人ネット犯罪とか無理ですよ!!」
- A
- 「ほうだろ?わしも心配やけど、あんまり警察には偉そうにも言えんしなぁ」
兎にも角にも警察に被害届けを提出したAさん。あとは警察に任せておけば安心だ、というのが一般的な考えであろう。しかし、そこは気概の人Aさん。頼りになりそうもない警察には任せておけず、詐欺師に自ら連絡をする・・・
- A
- 「どうもなネット犯罪ってな、専門に扱っとるとこでないとなまともに捜査やしてしてくれんらしいわ。捜査期間は半年くらいなんやけど、期間の最後のほうにちょこちょこっと辻褄合わせて『あきまへんでしたわー』っていう感じらしいわ」
- 俺
- 「えー!?そうなんすか?」
- A
- 「県警本部にな、ほういうん専門のところがあるらしいわ。ほっちに行ったらよかったわ、今思えば」
- 俺
- 「あーそれ知ってます。ハイテク犯罪対策室とかサイバー犯罪対策室とかいうやつですよ、たぶん。俺も昔WinMXとかで・・・(以下略)」
- A
- 「ほんでな、また相手にメール送ってみたんよ、『お前のこと警察に言うたぞ!』って。ほしたらな、『弁護士を立てているんでしたら、弁護士の名前と連絡先を教えてください。そちらの弁護士と話をします。当方、名前、住所、連絡先に一切嘘偽りはありません。』って返ってきたんよ」
- 俺
- 「それで?」
- A
- 「『何を言よんな!ほななんで内容証明が戻ってくるんな?お前は一週間も家におらんかったんか?』って送ってやったらな、『一週間家を空けていました』って返してきてな。なめとるだろ?一週間家空けとったんや絶対嘘ぞ。ほんなわけがない。どうせ受け取らんと不在届け放ったらかしにしとったんだろ!」
内容証明とは、どんな内容の文章を、いつ誰が誰に当てて差し出したかということを郵便局が証明する手紙のこと。仮に留守中に届けられても、不在届けをもとに郵便局に再配達を依頼するのが通常だ。今回Aさんのもとに内容証明が戻ってきたということは、このような重要な手紙を一週間の預かり期間内に相手が受け取らなかったということである。
- A
- 「今度はな、『これはもう刑事事件なんぞ!お前はもう警察の捜査対象になっとんぞ!』って送ったんよ。『私は払わないとは一度も言っておりません。今お金がないんです』って返してきてな、『お前は今まで一回も支払う姿勢をみせてないでないか。ほんなんで信用できるか!』って送ったったんよ。ほしたら相手、遂に開き直ってな、『ではどうすればいいんですか?現在一銭もお金がないんです。先日良い品を仕入れました。それが売れれば返金します』っていうんぞ。」
- 俺
- 「すごいすね・・・結構激しいやり取りしてますね」
- A
- 「もうなこんなん時間の無駄じゃと思てな。相手もかなり慣れとる感じで極めて悪質やし、もう支払督促をしたらうかと思いよんよ」
- 俺
- 「おぉ~!遂に裁判所ですか?支払督促するとどうなるんすか?」
- A
- 「まぁ簡単に言うたらな、裁判所が相手の財産を差し押さえる強制執行よ」
遂に支払督促の可能性を示唆するにまで行き着いたAさん。被害額に対して大きすぎるその労力を労うばかりである。
悪質且つ多様化する消費者詐欺。現代の消費者を取り巻く環境は、極めて深刻である。しかし、国や県の政策は、「保護される消費者」から「自立した消費者」へと色彩を変えていく傾向にある。Aさんのように、毅然としてだまし屋に立ち向かう自立した賢い消費者、あるいは「
狂言師」になりたいと思う「
消費者月間」であった。
この第3話で、この話は一旦完結したいと思いますが、おもしろくなりそうであれば、続編を書きます。
ところで、その賢い消費者代表Aさんは現在、
10万円と15万円の本を入札中である。
ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン!!
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