2005年08月11日
●漢字 - Kanji -
10月23日(日)に実施される、財団法人日本漢字能力検定協会主催の日本漢字能力検定(いわゆる漢検)を受験しようと思う。
何故今漢検か。それは漢字が書けなくなってしまったからだ。数年前から漸進(いや漸退というべきか)している。原因はいうまでもない、ITリテラシーの功罪だ。もちろん功績の方が大きいので罪過には目を背けてきた。しかし、最近どうも洒落にならないくらい漢字が書けない。この前、夏期休暇を申請しようとして「暇」という漢字が書けなかった。思い出そうとしても靄がかかったようにぼんやりとしか浮かんでこない。さらには、もっと簡単な漢字が書けない時だってある。事例は枚挙に〝暇〟がない。これにいよいよ焦燥感を覚えての着想である。
おそらく、漢字が書けなくなった人は俺だけではないはずだ(読むのは問題ないんだけどね)。鉛筆やボールペンを持ってもなかなか筆が進まないレポートや論文が、PCの前に座りキーボードで入力すると不思議と文章が浮かんでくる。コピーや貼り付けに慣れてしまうと、修正が容易ではない鉛筆やボールペンでの手書きはどうも憚られる。
「漢字廃止論」をご存知だろうか。字種や読み方が多く字形も複雑な漢字は、非能率的で国際性に乏しいという理由から、「カナ文字」「ローマ字」「新語」等で日本語を表記する、あるいは「外国語の採用」を。という主張である。なんせアルファベットが26文字なのに対して漢字の種類はあまりにも膨大だから。1866年(慶応2年)、郵便事業を創始した前島密が、ときの将軍徳川慶喜に「漢字廃止之儀」を建白したのが始まりだとされている。昔から日本人は漢字に頭を悩ませていたようだ。
同じ職場で働くバンクーバー出身のカナダ人は、先週日本にやって来たばかりだというのに、どこからかダウンロードしてきた「漢字学習ソフト」を青い目で見つめ熱心に勉強している。ひらがなもカタカナも読めないのにいきなり漢字である。現在彼が知っている日本語は、「はじめまして~」という定型自己紹介と、俺が教えた「ちょっと」「たぶん」「おおやさん」「ひがわりていしょく」「***」だけである。
どうやら当分の間は脅威にならないようだが・・・とにかく、漢検2級を受けようと思う。「漢字廃止論」の再燃は俺の目の黒いうちはありえないだろうから。
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