グローバル・コモン5(アフリカ)に近づくと、ちょっとした行列がまず目に飛び込んできました。正直アフリカなんて人気なさそうだから、混雑していることはないだろうと希望的観測を信じきっていました。しかし目の前の行列は、ヨーロッパの「オシャレ館」と引けを取らないほど。
一体どこの国が?と思い正面に立って確認すると、エジプトだ!なるほど、よくよく考えてみると、エジプトは多くの日本人客が訪れる観光立国で、世界遺産や歴史など非常に興味深い。普通アフリカといえば、ジャンベではなくピラミッドやスフィンクスを思い浮かべるはずです。もしエジプト館に行列ができていなければ、僕も100%直行したと思います。「後になれば空いてるかも」と考え、とりあえず目的(ジャンベ)を果たすべく先に進みました。
ジャンベは、マリ、ギニアやコートジボアールなど西アフリカの国が有名で、それらはエジプト館の後方のアフリカ共同館内にあります。その両館の間にイベントスペースが設けられ、ジャンベの音が聞こえてきました。
しばらくイベントを観た後館内に入りました。共同館も混雑していましたが、基本的に土産品売り場といった感じで、行列や待ち時間などはありませんでした。意中のジャンベも西アフリカの売り場にはほとんど置かれていました。
目的は至ってシンプル。より良いジャンベをより安く手に入れること。玉石混交の中から「これは!」という一品を探すのは、至難の業に思われました。しかし入館してわずか2件(=国)目のギニア館において、直感が唸ったのです。「これは!」。乾いた高音と重く響く低音の差がはっきりついたメリハリのある音。打面直径30㎝強。やや重い。
「これいいやん」と、Rくんの感想にも背中を押されました。まだ他の店(っていうか国)を全然見て回っておらず、後で「これにしといたらよかったな~」と後悔するかも、という不安は多分にありましたが、冷静な対応を期待するのはもはや手遅れでした。だいぶハイになっていたのです。
わざわざ万博まで買いに来たのは、土産品セールを期待してのこと。抜きつ抜かれつの値引き交渉が幕を切って落とされました。最初の言い値がこの勝負の命運を分ける。インドを思い出しながら肝に銘じました。というのは、初値が高すぎると、取引値も相対的に高くなるからです。それに、ふっかけてこない、つまり最初から安く設定している人の方が良心的である、というのが僕の認識でした。
ギニアの人が付けた値段は、
- ギ
- 「It's 19,000yen」
はっきり言って安い。たぶんこのサイズを日本の楽器店で買うと、───サイズだけで単純に比較はできませんが───5万円以上はするはずです。思わず笑顔で買いかけましたが、図々しく放言しました。
- 俺
- 「How about 6,000yen?」
- ギ
- 「No Way!!」
さすがに言い過ぎたと反省して交渉を続けましたが、14,000yenまでしか下がらず、そろそろ妥協しようかと考えていると、様子を見ていた日本人の女性客が、「一緒に買ってもっと安くしてもらいましょう作戦」を提案してきました。もちろん二つ返事でOKです。ニューウェポンを引っさげもう一度喰らいつきます。
- 俺
- 「You're leaving pretty soon,right?」
- ギ
- 「Yes. we're leaving...」
- 俺
- 「I don't think you want to take these many things」
- ギ
- 「HAHA!! Ahhh...yes」
- 俺
- 「We're taking 2 ones so...won't you pleeeease?」
- ギ
- 「Ahhh...OK. It' 12,000yen each. Thank you」

お互いヘボい英語ではありましたが(ギニアはフラ語)、交渉を終えた後はガッチリ固い握手を交わし、ギニアに来ることがあったら俺の店に寄ってくれと、彼の名刺をもらいました。絶対行くよ、と調子に乗って答えました。
いっ、行くよ・・・たぶん───。
おわり
番外編-ジャンベのその後-
和歌山県の和歌浦というところで昨日(16日)、ジャンベ、ギター、トランペットで遊んで、お祭りに行ってきました。

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