- ユ
- 「遅くまでご苦労様です…(車で)送ってって~」
- N
- 「あ!自転車で来てる?いいですよ。じゃあ下で」
- ユ
- 「恐縮です」
ところが外に出てみると、さっきまでの激しい雨はすでにやんでいた。相変わらず風は強いが、これなら自転車でも帰れそうだ。Nさんに送ってもらうと、また自転車を取りに来るか、今度タクシーか何かで会社に出勤しなければならない。
- ユ
- 「せっかっくやけど、頑張ってチャリで帰るわ」
- N
- 「大丈夫?また雨降ってくるかも」
- ユ
- 「今のうちに急げばいけるやろ。チャリの代行はないし、じゃあお疲れ様でした」
そう言うとすぐに出発。自宅までは10数分の距離だ。濡れずに帰宅できると自信があった。
しかし、猛威をふるう向かい風は、あまりに無情。必死の立ちこぎでエンジン全開にするが、なかなか進まない。10分経ってもまだ半分ぐらいの距離。すでに太ももはプルプルと音を上げている。
ふと、大きな雨粒が顔に叩きつけられた。判断ミス。送ってもらうべきだった。ネクタイはまるで仮面ライダーの赤いマフラーのように風になびき、雨は少しずつ強くなっていった…。
台風13号が過ぎ去った18日、徳島の空は真っ青に晴れ渡りました。県内では約100人が自主非難、停電したり、通行止めになったりした地域があったものの、〝大きな被害〟はなかったようです。

非常に激しい雨が降った那賀町。放流中の長安口ダム(那賀川上流)

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