2006年10月10日

●四国霊場第六十六番札所 雲辺寺のひねくれ者

四国霊場最高峰の雲辺寺。八十八ヶ所中最も高い標高約900mにあります。10月上旬、スギの巨木に囲まれた雨上がりの参道や境内は、幽玄な雰囲気に包まれていました。

このお寺は厄除けの寺として知られています。厄年は病気や災難などがふりかかってくる危険な時期。境内の看板によると、25歳の僕は「本厄」らしい。厄祓いなど毛頭する気もなく訪れたのですが、霊験あらかたな山頂のお寺では、なんだか不安な気分に…。

菅笠(すげがさ)をかぶって白衣(はくえ)をまとい、金剛杖(こんごうづえ)を手に鈴を鳴らして歩く50代男性を発見。お遍路さんだ。詳しそうなので聞いてみました(住職は忙しそうだった)。

「僕、25歳なんですけど、アレっすか?」
遍路
「アレはな、数えじゃけん。あんた昭和何年生まれ?」
「56年です」
遍路
「ほなあんた『後厄』じゃ」

そうだった!去年も誰かに同じ事を聞いた覚えがあります。いつの間にか、平穏無事に乗り切っていました。胸を撫で下ろし、話を続けてみました。

「一番から順番に回ってるんですか?」
遍路
「ほうじゃ、もう7回目になる」

そんなに回ってるのか…。

「(雲辺寺は六十六番だから)7回目の結願まであと4分の1ですね」

と言い、笑顔が返ってくるのを期待していると…



遍路
人間、先のことなんて分からんのじゃ!明日死ぬかもしれん。わしは結願のことなんて考えんと、お大師さまに感謝しながら歩いとるだけじゃ。あんた、明日のことは口にせん方がええ」

突然怒りだしました。確かに明日死ぬかもしないけど、何も怒らなくても…急な展開に閉口です。




この日の教訓。


7回も巡ると、ひねくれる。

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Posted by yu-topian at 2006年10月10日 10:16
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