2006年08月30日
●G. Love - Lemonade
「次の休みはサーフィンに行こう」
G. Loveの新作「Lemonade」を聴くと、そう思わずにはいられない。
波を思わせる心地よいメロディー。海へ行きたいという気分を高揚させるし、波乗りに疲れた体を癒しもする。バーベキューのバックにも最適…。
なんて、いかにもこの夏は楽しみました!みたいなことを書きましたが、実際は、眠い目をこすりながら会社に向かう自転車、充血した目で弁当を買いに寄ったコンビニ…こんなところでiPodから流れていました。だから、休みには休む。
ま、こんなもんですよ。
If you like:Jack Johnson
2006年08月12日
●生物暦―cicada
今年はセミが鳴き始めるのが遅かった。散発的には鳴いていたようだが、あの〝蝉時雨〟は聞かれなかった。主な原因は長引いた梅雨。セミは土の中から出てきても、天気が悪いと鳴かない。一斉に鳴き始めたのは、梅雨明け宣言と同時。四国地方の梅雨明けは平年より9日も遅れた。
生き物の姿を見たり、鳴き声を聞いたりすることで季節の移り変わりを感じる「生物暦(せいぶつごよみ)」―。セミの鳴き声は、日本の夏を代表する音だ。テレビや映画の映像でも、暑い夏を演出したいときには必ずといっていいほど入っている。
たとえば夕方のニュース。「○日連続真夏日」などと伝えるときには、強い日差しに照らされたビルや街路樹をティルトし、鳴き声を入れている。ただ、日本には約30種のセミがいて、鳴き声も相当数。それぞれ生息地や現れる時期が異なるから、安易なサンプリングでニュース映像を作るとおかしなことになる。沖縄にしかいないセミの鳴き声が、東京のニュースに入っていた、とある昆虫博士が嬉しそうに指摘していた。
万葉集などにも詠まれ、虫の鳴き声に風情を感じる日本人は、音に敏感だといわれる。NHKなどが製作した番組を欧米に出すとき、セミの鳴き声は消すそうだ。彼らにはノイズにしか聞こえず、苦情がでるという。
とはいえこのクソ暑いさなか、セミの鳴き声を聞いても不快にしか感じない。暑さを忘れる頃になれば、ようやく趣だとかなんとか言えるかもしれないが。
朝から「シャシャシャシャ…」と強く鳴いているのがクマゼミ。このうるさい鳴き声の主が、近年増加している。20年くらい前までは、暖かい沿岸部にしかいなかった。木の枝に産み付けられた卵は、気温が低いと死んでしまう。しかし、地球温暖化の影響などで内陸部や市街地の気温も上昇。生息域はどんどん北上し、公園や植え込みなど、現在ではいたるところでこの騒がしい鳴き声が降り注ぐ。
一方、聞く機会が少ないのは、ヒメハルゼミの鳴き声。6月下旬から7月上旬ごろ、古い神社の林やあまり人が入らない照葉樹林に、ほかのセミより一足早く現れる。ある1匹が「ウイーン、ウイーン…」と高い声で鳴き始めると、ほかの仲間も一斉に鳴き出し、ピタッと止む。〝大合唱〟がこのセミの特徴だ。
そのほかには8月下旬、ほかのセミが姿を消すころようやく目立ち始めるセミがいる。ツクツクボウシだ。「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ…」。この鳴き声が聞こえ出すと、夏休みはもうすぐが終わり。宿題の山に焦りを覚えた少年時代の記憶が、哀愁を帯びた音色とともによみがえる。

