2008年09月28日

●シリーズ「結婚前夜」 【1】 独身派に逆風

会社の同期のうち、半数近くが結婚している。僕は独身派の幹部。27歳。「まだ早いよ」と息巻く仲間と「死ね死ね団」を結成し、既婚派の不自由を案じては、自由を謳歌(おうか)してきた。ところが先日、情勢が一転した。

「どっから聞いたんですか。ふぅ、そうです。来春結婚します」。彼女と別れたことになっていたK辺が、知らぬ間によりを戻しており、結婚を予定していることが明らかになった。某筋による告発で、スクープだった。

独身派に衝撃が走った。派閥内でも年少組のK辺が、水面下で結婚準備を進めていたことに、年長組は焦りの色を隠せない。彼の寝返りによって、両派の勢力が拮抗(きっこう)することになるからだ。今後、だれか一人でも後に続くことがあれば、独身派は下野する。「残りもの」のレッテルさえ張られかねない事態に、派閥の幹部といえども浮き足だった。

同じ27歳の幹部Y田は、あっさり思想を曲げた。「これは仕事しよる場合ちゃうぞ」。突然、旧友の女子と蜜月を交わし始めるなど、なりふりかまわず婚活(結婚活動)に汗を流している。独身至上主義の急先鋒として派閥を引っ張ってきた功労者だっただけに、仲間は立ちすくむしかなかった。

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シリーズ「結婚前夜」では、適齢期を取り巻く話題にスポットを当て、独身の立場から結婚とは何かを考える。


Posted by yu-topian at 2008年09月28日 22:24